ヘルスケアビジネスの新戦略 ~加藤浩晃の頭の中~

未来の医療はどうになっていくのか、そして医師の未来はどうなるのか。AIやIoTなどの第4次産業革命のテクノロジーによって医療現場は『医療4.0』として大きく変わります。加藤浩晃が未来に向けて考えていることを書くブログです。

能力主義の違和感と多様性。

先日、Twitterでこのようなやり取りをして、ずーっと気になって考えていました。


多様性と勝負という話。

 

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ちょっとだけ考えがまとまってきたので記録のために書いておくと、自分が感じているのは「能力主義の違和感」なのだと思います。

というのは何かというと、

勝負に勝てる「能力」も、それを育てる環境も、努力できるかどうかも、全部「たまたま」だと思うからです。

親ガチャというか、運と言うか。

 

身内の例なんですが、自分の母親は今、多くの人に会って冷静に考えてもかなり「賢い」し、「頭の回転が早い」人だと思います。

しかし、「何が成功か」というのを、一旦、給与や学歴とかとすると、ぜんぜん給与も低いですし、学歴もないです。

 

福井の田舎で生まれて、貧乏な家だったのでまんぞくに勉強させてもらう環境もなく、そして、女の子だからと言って満足に希望した高校も受けさせてもらえず、就職につながるからと商業高校に進んで、そして20歳ちょっとで結婚している。

高卒だから就職しても給与は低かったですし、自分が中学か高校のときに母親が某職業になろうとしていたのですが、それは「大学卒業資格」が必要なので、大学に行くところから始めないと・・・と言っていたのを覚えています。

そう言えば、自分の父方のおばあちゃんも、福井のもっと田舎出身で、自分が小学校で「ひらがな」を学ぶときに一緒に「あいうえお」を書いて学んでいて、

それまでもちろん話すことはできるのですが、文字を書けませんでした。

ただ、文字とかは書けなくて、自分よりも書けるようになったのは遅かったけど、(文字が書けるようになって、ひらがなばかりでもらった手紙はうれしかった。)、やはり聡明だったのを覚えています。

 

何が勝ちで、何が負けかということで、自分の母親もおばあちゃんも「幸せ」ではあると思うので、いいと思うのですが、

既存の価値観の勝ち負けっていう、たぶん「給料」や「学歴」とかっていうのは、

本当にたまたま、能力や環境や努力できることが一致した結果なのではないかと思っています。

 

自分も親がちょっと年を取ってからの子どもだったので、逆に言うと、貧乏な家でしたが、子どもがいない期間が長くて貯金がたまったため、そして待ちに待った子どもということで教育にもお金を使ってもらえたので今があると思っています。

 

自分が「多様性」について考えるのは、多くの人が「幸せ」だとやはりいいなと思っているからです。

自分一人しか幸せな人がいなくても楽しくないですし、困っている人は少ない方がいいんじゃないかという単純な理由です。

 

まだまだ現時点での未熟な、粗い考えかもしれないですが、考えの記録として残しておこうと思います。