ヘルスケアビジネスの新戦略 ~加藤浩晃の頭の中~

未来の医療はどうになっていくのか、そして医師の未来はどうなるのか。AIやIoTなどの第4次産業革命のテクノロジーによって医療現場は『医療4.0』として大きく変わります。加藤浩晃が未来に向けて考えていることを書くブログです。

いい医師人生について考える

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今日はちょっと壮大なタイトルを。

最近、ランチでよく行く定食屋さんがあって、そこの大将と仲良くなったんですが、大将は75歳で約50年間お店を続けているとのこと。

自分は3代目だということなのですが、元々は魚屋で、自分の代から定食屋さんに変えたとのことです。

その頃、高度経済成長のときで、会社の2階に社員を住み込ませて働いてもらうことが周りで増えていて、そのような単身の人に定食屋は流行るだろう・特に元魚屋がやる焼き魚や刺身の定食屋さんはニーズに合っていると思って、周りの反対を押しのけてお店の形態を変えたとのこと。

そのときは自分以外に誰も賛成者がいなかったけど、それから周りにたくさんあった魚屋は街がオフィス街になるにつれてつぶれていって、自分の定食屋さんだけが50年間もっているということです。

ダーウィン

「最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。」

という名言を残しているのですが、今回言いたいのは「変化」が必要だということではなく、「納得した人生を送れるか」ということ。


大将の言葉でとても印象的なのは、

「定食屋さんになってお客さんとこうやって話せて良い人生を送っているよ」

という言葉。


自分もこのブログのプロフィールに

>2024年の医師の働き方を勝手にチャレンジしています。

って書いたように、医師のいろいろな可能性に対してチャレンジしているんですが、
たぶんやらなかったら、死に際に「いい医師人生だった」って言えないかもしれないって思っています。

明日死んだとしても後悔しない「いい医師人生」の連続が一生になるのではないかな。


「変化」という言葉をいいことに色々としたい人はすればいいし、みんなが自分の思う「医師」像を持って、「いい医師人生」に向かえばそれでいいと思います。

ただ、自分の「いい医師人生」を考えていない人も多いように感じます。

教授や先輩から言われたことを一方的に受け入れるような。

それは時期にもよるのかもしれないのですが、一生それでいいわけはありません。

自分の一度限りの人生、なにが「いい医師人生」なんでしょうか?