ヘルスケアビジネスの新戦略 ~加藤浩晃の頭の中~

未来の医療はどうになっていくのか、そして医師の未来はどうなるのか。AIやIoTなどの第4次産業革命のテクノロジーによって医療現場は『医療4.0』として大きく変わります。加藤浩晃が未来に向けて考えていることを書くブログです。

2025年末までに「500」の医療・ヘルスケア新規事業をリーダーたちとつくる!!

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今までは「医療の未来を考える」というタイトルだった。
今回、気分を一新するためにブログのタイトルを変更してみた。

ここで言う「医療の未来」というのは、もちろんとても輝かしい医療の未来だ。
ただ、そのような未来は今の延長線上に実現されるのだろうか?

今の延長線上だけだと、世の中は「改良」しかされないのではないかと考えている。
そして、システムや力関係が今のままで、「改良」していくだけでは、本当に輝かしい「医療の未来」に近づいていくのだろうか?

最初にタイトルを決めたときは2017年で、そのときの自分の感覚だと、
「未来に向かって正しいことをしていけば、社会が変わってきて世の中が良くなる」
みたいに考えていた。

そのため、どのような未来にしたらいいか「考える」ことに重心を置いてきた。

しかし、この7年を振り返ってどうだろうか。
2021年あたりからなんとなく感じていたのだが、「未来から見ると正しい」という動きをしていたとしても、社会の方が「横ばい」で変わらないため、
このようになったらいいなと思う「医療の未来」に到達しないのだ。

これは、全体最適と局所最適の話で、
「未来(全体最適)」のことを考えたらそのように動かない場合であっても、
多くの人が、「今を良くすること(局所最適)」に注力をしたら、
「未来から見ると正しくない」方向に進んでいくということだ。

お金の使い方や政策など、いたるところでこの全体最適と局所最適を見かける。

で、これを憂いていても仕方がない。人口構成も含めて、そのような時代に生きているためだ。

そのため2018年に出版をした『医療4.0』は「医療4.0」というコンセプトを伝える本だったのだが、
昨年、2022年6月に出版をした『医療4.0 実践編』では「実践編」というタイトルをつけた。

その想いは、「こうなったら医療が良くなる」「こんな医療の未来になったらいい」みたいにコンセプトを言うだけじゃなくて、
「実際に自分たちで未来を創っていこう、新しい事業を実践していこう」
という想いからだった。

もう、言うだけじゃなくて、実践をしていこう!
自分たちで医療・ヘルスケア領域の新しい事業を創って、社会をよくしていこう!

「ヘルスケアビジネス」に、もっともっと多くの方が参入してもらいたい。

そこで、もちろん自分もアイリスでさらに新規事業を創っていくが、
自分の目標として、
「2025年末までに500の新規事業をリーダーたちと共創する!」
ことを掲げた!

500という数字は全くの思い付きなのだが、
ただ、500くらい新規事業ができたら、医療・ヘルスケア領域の未来はとても明るいと思っています!

アイリス株式会社を2017年11月に共同創業する前からやっている

「ヘルスケアビジネス研究会」は、この9月で7年目になって200人近くの方が参加してくれている。
ただ、それだけじゃなく、自分が「ヘルスケアビジネス」で日々考えていることをもっとブログで発信していこうと思って、その日々精進している記録を残したく、
今回「ヘルスケアビジネスの新研究」というタイトルにした。

特に自分が、ここ10年以上やってきている専門領域は
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デジタルヘルス(遠隔医療、医療AI、治療用アプリなど)領域の医療政策薬事社会実装手法ビジネスモデルの研究

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なのだが、
「ヘルスケアビジネスの新研究」と、「新」をつけた理由は、
通常の学者的な「研究」だけではいけないと思っているためだ。

普通の医療制度とかのレポートとかであるようなものだけではなく、
「人間観察・人間への理解」や「社会の変化」「未来の予測」なども含めて
ヘルスケアビジネスを考える必要がある、そうしないとしっかりマネタイズもできないビジネスだけになってしまうと思っているからだ。

そのため、皆さんが「一見関係ない」と思いそうなことも書いていく。
ただ、自分は「それもヘルスケアビジネスにつながると思う」から書いているのだ。

ここが「新」研究とするゆえんだ。

もう自分は1日生きている中で、100%、ヘルスケアビジネスの事業開発ばかり考えている。
この分野で、誰よりも時間もかけて考えているし、
「今までは自分よりも詳しい人は誰かいる」くらいで考えていたのだが、実際、誰がいるか考えていたけど、誰もいなくて、自分が誰よりも全体感としては詳しいと思ってきた。
(もちろん、ある領域に限定をすると自分よりも詳しい人はいて、自分もその人たちに勉強をさせてもらっている)

医療・ヘルスケア領域は「全体最適」を目指さないといけない領域だ。
それは、「今」のステークホルダーたちの「全体最適」でもあるし、未来まで見通した中での「全体最適」でもある。

そういうことができるのは、医師で医療現場にもいて、厚労省で政策や制度のことやって、そしてビジネスを痛い思いをしながら実践している自分しかいないと思うし、
自分がやって、周りの人がやりやすい環境をつくらないでどうすると思ってきている。

2025年年末までに500の新規事業をリーダーたちとつくる!!

やるぞーーー!!!!!