2024年、医師の未来を考える

遠隔医療やAIなど様々なテクノロジーが当たり前になる未来、医師はどのようなキャリアや働き方をするのだろう。                     2024年の医師の生き方を勝手に先取り&模索した記録です。

眼科未来『予報』。人工知能がある医療現場の未来とは?

 

今週末はお茶の水のソラシティで行われた眼科の勉強会で、人工知能のセッションに呼ばれて講演をさせて頂きました!

「第2回 眼科・形成外科仮想ライブサージェリー&セミナー」という勉強会です。

(注:ポスターには遊び心がありますが、全国から開業医を中心にバリバリの眼科医が集まっているとても活発な刺激的な会です!)

f:id:HiroakiKato:20170731025121j:plain


会場となったソラシティは客員教授をしているデジタルハリウッド大学院があるところで、場所としては思いっきりホームなのですが、足を踏み入れたことのなかった2階のカンファレンスセンターが講演会場でした。

今回の勉強会の企画の先生から気軽な感じで講演してって言われてOKしたものの、
会場に行ってみたら600人まで入る大会場で、まさに聞いてないよといった感じのサイズ感で多くの先生方が全国から来られていました!

f:id:HiroakiKato:20170731025307j:plain

(講演の開始前。でかいスクリーンが2つもあってそのサイズ感を推し量れると思います。)

今回の講演のタイトルとしては

「眼科未来予報 ~人工知能のある未来の眼科医療~」

ということでシャレたタイトルで話をさせてもらったのですが、

こだわったのが未来予測ではなく未来『予報』というところです。

f:id:HiroakiKato:20170731030047j:plain


そして「未来」というワードも曲者で、20年や50年先の話をするのではなく、

参加されている方もきっと今のままバリバリ生活をしている

5年後の2022年くらいの話をしてきました!

 

f:id:HiroakiKato:20170731025431p:plain


そして、スライドにも書いたのですが、その未来「予報」は国の検討会などの公開資料を見ればわかりますよと。


自分が厚生労働省にいたときも検討会の事務局をしたりしたのですが、

国が検討会をやるとなると、日本中からその分野の専門家をとても豪華に呼び集めて、

企業がそれだけの専門家を集めたらコンサルタント代にどれだけ費用がかかるんだ!

という英知が結集されているのが検討会とか審議会の資料なので、これを利用しない手はありません。

今回は今年6月にまとまった

「健康医療分野におけるAI活用推進懇談会 報告書」

を中心に、各省庁のAI検討会資料を参考にしながら講演をさせて頂きました。


今回の講演のメインのスライドがこのロードマップです!!

f:id:HiroakiKato:20170731024908p:plain


これを見ると、ざっくり医療分野では左の方に書かれている6分野で人工知能の活用が考えられています!
「ゲノム医療」「画像診断支援」「診断・治療支援」「医薬品開発」「介護・認知症」「手術支援」の6分野です。
そしてスライドの上にはそれぞれの期間の目安が書かれています。

これを見ればわかるように、AIを活用した「診断・治療支援」では
2022年頃には「頻度の高い疾患」だけでなく「比較的まれな疾患」まで実用化がされます。

AIを活用した「診断・治療支援」というのは、診察時に医師が患者の症状や所見などのキーワードを入力すると、AIが候補疾患名を打ち返すプログラムというイメージでいいかと思います。

また、AIを活用した「画像診断支援」に関しても2022年には開発がされています。

特に眼科では画像診断が多く行われているので、この部分をピックアップすると次のスライドです。

f:id:HiroakiKato:20170731030439p:plain


ということで、眼底写真だけでなく、OCT画像や前眼部写真も

AIを活用した「画像診断支援」の対象となっており、

今後学会を中心にデータベース構築をすることの必要性が求められています。

そして、AIできる医療画像の自動診断はダブルチェックのために使われて、見落とし率の低下をねらっています。

 

今回の講演のメインは紛れもなくロードマップで、

人工知能はこのロードマップに従って、段階を踏んで必ず医療現場に入っていきます。

医療現場で働いている方にこそ、このような未来予報を知ってもらって、

一緒に将来の医療の形や医師の働き方を考えたいと思っています。