ヘルスケアビジネスの新戦略 ~加藤浩晃の頭の中~

未来の医療はどうになっていくのか、そして医師の未来はどうなるのか。AIやIoTなどの第4次産業革命のテクノロジーによって医療現場は『医療4.0』として大きく変わります。加藤浩晃が未来に向けて考えていることを書くブログです。

遠隔医療学会の運営会議に参加!

今日は人生初で宇都宮に来ています!!!
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明日から「第21回 日本遠隔医療学会学術大会」があるからなのですが、

自分は宇都宮に前日入りして、本日開催された日本遠隔医療学会の運営会議に出席させてもらいました!!

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運営会議では2時間にわたり色々と議題があったのですが、なかなかブログでは話せず、話せることと言ったら2020年までの学会の開催地が決まったということです!

2018年は九州大学の主催で2018年11月9日・10日で開催の予定で、
2019年は岩手、2020年は群馬で開催の予定になりました!!

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遠隔診療の診療報酬改定は、来年の2018年とその次の2020年でおおよその形ができると思うので
2020年の群馬での遠隔医療学会総会は、とても賑わう感じになっているのではないかと思っています!!

また、運営会議の後は、遠隔医療学会を昔から支えられている重鎮の先生方と学会の前夜祭をさせてもらいました!

なんと会場は栃木県庁の15階の展望レストラン!!

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と、先のことを言うだけでなく明日のことを考えると、

明日の発表は分科会発表とシンポジウムの2つ。

「遠隔診療とデルファイ法生活習慣病の遠隔診療におけるデルファイ法研究の可能性〜」


「臨床現場から見た遠隔診療の適切な推進」


スライドが満足できるまで夜な夜なスライドを最終調整して明日に臨もうと思います!!

日経の遠隔診療の取材とデジハリの話

今日は午前の外来診療と2件打合せをした後、日経の本社に行って取材を受けました!

 

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遠隔診療の法整備から課題までの話で、

1時間くらいの予定が終わってみたら2時間弱。

 

遠隔診療の話もなんですが、

・なぜ厚生労働省に出向したか?

厚生労働省では何をしていたのか?

・なぜデジタルハリウッド大学が医療なのか?

・なぜデジタルハリウッド大学の教員をしているのか?

などなど、キャリアを面白がってもらえて、その話も多かったです!!

 

デジハリは東京でデジタルヘルスの一大拠点になってきているので、興味がある方はぜひ一度デジハリに来てもらえればと思います!

 

「未来はこちら側」

 

 

自分を見つめる時間とおいしいお供が何より大事

今日は水曜日恒例の京都の日でした!

 

新幹線で京都まで日帰りで行っているんですが、この東京〜京都の片道2時間15分が自分にとってめちゃくちゃ大切な時間です!!

 

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2時間くらいあると、仕事としても一仕事できて、

依頼されている原稿を書いたり、本を1冊読んだり、気になってメモしていたことをまとめたり、連絡しないといけなかった人に連絡したりしているのですが、一番は

「自分を見つめるまとまった時間が取れること」

がありがたいです。

 

普段はFacebook MassengetやLINEの連絡が来たら即レスしたり、電話がかかってきたら会議でなければ対応します。

それによって、仕事をまとめてやってた場合も集中が途切れることが多いです。

 

それが新幹線に乗っている時だと、東海道新幹線の場合、トンネルが多くて電話してるととぎれることがあったり、ウェブにも繋がりにくかったりで、スマホは充電してて、スマホを使わないことが多いんです。

「トンネル多くて電波が悪いから」と自分に言い訳をして。

 

そのために新幹線だと、まとまった時間でスマホからの邪魔もなく集中することができます!!

この前、自分のやりたいことをまとめたときも、「長時間のフライト&機内でパソコン使えない」だったからできたのだと思います!

 

ぜひ自分を見つめ直す時は「スマホ断ち」をしてやるのがいいと思います!

あと、タイに行ってて思ったのですが、思ってたほど毎日本当に大事な連絡はこない!!!ということ。

 

1日に1回か2回のメールチェックだけでいいのかもしれません。

 

あと、自分の楽しみは駅弁です!!

 

東京→京都も、京都→東京も売り切れでなければほぼ毎回同じ駅弁を食べてます!

毎年50回以上は新幹線に乗っていて、東京や大阪、京都、名古屋はおいしいものを探し求めて現時点のNo.1にたどり着いています!!

 

現時点では

東京→京都は、東京駅の京葉ストリートにある海鮮丼!!

 

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1番のアピールポイントは、駅弁というくくりでびっくりするくらいネタの新鮮さです!!

 

保冷剤もしっかりつけてくれて、2時間ちょっとの新幹線のどこで食べてもおいしさキープです!

 

京都→東京のこころのベストテン第1位は

「弘の1枚焼肉丼」です!!

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ご飯が隠れるくらいの1枚肉をかぶりつきながら食うこの焼肉丼が、味も満足度もNo.1です!

 

何よりも冷めているのにおいしい!!!

 

実は温かい「弘の焼肉丼」は京都の千本三条のお店でテイクアウトできるのですが、冷めておいしい理由がわかるくらい温かいとめちゃくちゃおいしいです!!

 

こうやって今回のブログを書いてて、つくづくおいしいものを求めているなぁと感じました。

 

いよいよ今週末は日本遠隔医療学会の総会です!!

会場は宇都宮ってことで、金曜日からの2泊3日で、学会だけでなく、餃子をはじめ宇都宮グルメも堪能してきます!!!

 

 

 

 

 

 

 

JMVA主催の遠隔医療勉強会に登壇しました!

今日は今年5月に発足して理事をしている日本医療ベンチャー協会(JMVA)主催の遠隔医療勉強会に登壇しました!

 

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hiroakikato.hatenablog.jp

 

場所は渋谷に今月できたコワーキングスペースの「hoops link tokyo」で、めちゃくちゃオシャレな場所でした!

hoops-link-tokyo.com

 

今回、医療ベンチャー協会からの登壇者は

<遠隔医療に関する経緯の共有>
1 原 聖吾 先生(株式会社情報医療 代表取締役、医師、JMVA理事)
2 小川 智也 先生(MRT株式会社 取締役副社長、医師、JMVA理事)
  
<遠隔医療に関して直面している課題>
3 加藤 浩晃 (京都府立医科大学 特任助教、医師、JMVA理事)
4「遠隔診療でよく質問される事項」   
  豊田 剛一郎 先生(株式会社メドレー 代表取締役、医師)
5「電子処方箋、遠隔服薬指導について」
  喜納 信也 社長(株式会社ミナカラ 代表取締役、薬剤師)


というとても豪華なメンバーで、自分は

「遠隔診療における規制や制度の課題」

について話をさせてもらいました!!

 

発表はどこかで聞いたことあるかもしれない話ばっかりだったんですが、

大きな課題として3つあげると

1  遠隔診療を受けるときの患者さんの場所

2  遠隔診療の診療報酬

3  大病院で遠隔診療がやらない問題

について挙げました。

 

会としては、5人の発表よりも質疑応答の時間が面白く、未来の医療の方針への示唆があったのではないかと思っています。

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 医療ベンチャー協会は今後も勉強会を定期的にやっていくので、引き続きウォッチングしてもらえるといいと思います!!

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2025年には人をたくさん持っているところが強くなる!

今日はお昼過ぎから日帰りでちょっと遠いところに・・

昼ごはんはおいしいご飯を食べて・・

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16時に出発だったんですが、15時くらいからちょっとだけ時間があったので近くのカフェ(タリーズ)でのんびりしながら、未来の医療現場に対してぼーっと思いを巡らせていました。

未来とはいっても2040年とか2050年とかそこまで未来ではなく、

このブログのタイトル近くの2025年くらいの医療現場。

おそらく医療現場だけではなく、多くの場面が人工知能(AI)に代替されているような未来でした。

そして、2025年は特に「人」に対して価値がある未来になっていると思います。

今でもバブル期を超える就職率で、医療ベンチャーではエンジニアでその傾向が出てきていますが、「人を採用したくても市場に人が流出していない」。

2025年くらいは人は「人でないといけない仕事」「人しかできない仕事」が中心になっていて、その「人」の仕事って医療現場では一つはホスピタリティじゃないかと。

今では当たり前に行われている「気遣い」などに今一度焦点があてられて、
当たり前と思っていて無料サービスとして受けていた「気遣い」に対して、「気遣い」がほしい人はそれ相応の対価を払って気遣いを受けるという構図になっていると思います。

AIは模倣困難性に乏しいため、どうしても差別化するためには「気遣い」などの「ホスピタリティ」に寄ってくる。
そのような「ホスピタリティ」を持っている人はなかなか市場に出てこない・・
ということが起こっていると思っています。

今は何よりも人を抱えて人件費を払うということが固定費になって大変という考えもあると思うのですが、
今後は絶対に「人を持っているところが強い」という時代になると考えています。

ということで、16時から日帰りで出張したんですが、21時には東京に戻ってきていました!!

仕事もうまくいって、美味しいベルギービールに癒やされました。



【予想】2018年遠隔診療に関する診療報酬改定の方向性

昨日もハードスケジュールながら楽しい1日で、ざっくり言うと

【午前】眼科診療 ⇒【午後】厚労省ベンチャー支援室 ⇒医療機器の薬事戦略 ⇒【夜】デジタルハリウッド大学大学院でのデジタルヘルスのゼミ

という1日でした!


デジタルヘルスのゼミではいつも外部講師の先生に来て頂いていているのですが、昨日もめちゃくちゃ勉強になりました!!


そして昨日はあわせて、自分も先日講演した日経デジタルヘルスの「遠隔診療セミナー」のセミナーリポートをしました。

セミナーリポートしながらコメントしていたんですが、

「2018年の遠隔診療の保険点数の方向性」ってだいたいなんとなく見えてきた気がしてきたので、それも話していて、せっかくなのでこのブログでも共有しようと思います!


2018年度の遠隔診療に関する診療報酬で今、議題に上がっているのはおそらく次の4点です。

①初診における遠隔診療の保険点数

②在宅における遠隔診療

③精神科の遠隔診療

④遠隔診療での生活習慣病の管理料

 

これについて、それぞれ予想をしていこうと思います!!

 

①初診における遠隔診療の保険点数

 

に関しては、2016年10月の規制改革会議の投資等WGだったり、今年2月の中医協の資料でも登場していましたが、

「遠隔診療で初診を行った場合であっても、初診料を算定できるケースについて、2年に1度の診療報酬の改定時期まで待たずに期中改定も含め検討し、速やかに適用すべき」

と書かれています。

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「期中改定も含め検討」ということで、期中改定するタイミングはあったのですが、約1年間改定がされていない。

これは初診の遠隔診療の保険点数がつくと「東京から北海道の人の遠隔診療ができる」という感じになり、診療圏の崩壊につながるからということが考えられると思います。

 

政府は「かかりつけ医」を推進していますが、そのかかりつけ医は「北海道に住んでいる人が東京にかかりつけ医がいる」というよりも、「直接顔が見える会える距離にところにかかりつけ医がいる」ということを推進していると思います。

 

あと④とも関連して、今回の2018年の診療報酬改定では点数がつかないかと思っています。

 

 

②在宅における遠隔診療

③精神科の遠隔診療

 

これに関しては、自分が「無」から考えているわけではなく、

昨年10月の未来投資会議での安倍首相の発言を受けて、当時の塩崎厚生労働大臣が、

「遠隔診療のエビデンスを収集したうえで2018年度改定での対応を検討していく」

と発言をしています。

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では、厚生労働省として遠隔診療のエビデンスの創出のために何をしているんだ!というと、遠隔診療のエビデンスをつくる研究への研究費です。

では研究費がどこに出ているのかというと、それが

②在宅における遠隔診療

③精神科の遠隔診療

になります。

 

②は厚生労働省の科学研究費から日本遠隔医療学会の酒巻先生を代表とする研究班に研究費が出ていて、そこでこれも学会の長谷川先生を中心として在宅医療に関する研究がされています。

 

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③は厚労省文科省経産省からの医学系研究の研究費を横串で一括しているAMEDの研究費として、遠隔医療学会の慶應大学の精神科の岸本先生に研究費が出ています。

 

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それで、予想なんですが、②の在宅は研究が終わったのですが、③はまだ現在進行系なので、おそらく10~11月くらいに行われる中医協での遠隔診療の議論に③はエビデンスが間に合わないんじゃないかと思っています。

 

なので、遠隔診療の点数がつくとしてもDtoNtoPの形で「②在宅における遠隔診療」だけなのではないかと思っています。

 

最後に

④遠隔診療での生活習慣病の管理料

 

についてですが、最初に結論を言うと、自分はこれは診療報酬としてつくと思っています!

診療報酬としてつく形としては、現在の「B001-3生活習慣病管理料」のような形で、

「患者の同意を得て遠隔診療計画を策定し、当該診療計画に基づき、生活習慣に関する診療管理を行った場合」

みたいな感じで

患者さんに事前に遠隔診療の計画を作って説明して、このような形で遠隔診療をしますよと同意してもらって遠隔診療をする

という形なら遠隔診療における誤解もないし、患者さんにしっかり説明して納得した人だけ遠隔診療ができるし、とても適切に遠隔診療が広がるのではないかと考えています!

生活習慣病療養計画書の遠隔診療版を作って同意してもらう感じです。
生活習慣病療養計画書よりは簡素なものだと思っています)

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このような形になるなら初診は対面して説明をしないといけないというところから導入されると思うので、これも合わせて①初診の遠隔診療の保険点数はないと思っています。

なにか予想というよりも自分の考えチックになってしまいましたが、

④遠隔診療での生活習慣病の管理料は「遠隔診療の診療計画」を作ることで点数が取れるのではないかと予想します! 以上をまとめると、現時点(2017年9月22日)での予想としては


②在宅における遠隔診療

④遠隔診療での生活習慣病の管理料

 

に2018年の改定で保険点数がつくのではないかと思っています! 10~11月になると中医協での議論がいよいよ盛り上がってきて見えてくると思うので、どうなっていくのかとても楽しみです!!!

 

(※あくまでも現時点における予想なので半分以上楽しみながらという感じでお願いします!)

 

 

 

東京でのデジタルヘルス関係のコミュニテイ!!

 

自分は昨年から東京に来て、それまでは医師になって約10年間、京都で生活をしていましたが、東京に来てめちゃくちゃ人のつながりが増えています!!

京都にいたときには書籍やWebなどのメディアでしか見たりしなかった人に会って話すことができたり。

 

東京に来て3日目くらいに銀座の三越に家族で行ったときに、買い物に来ていたDAIGOと北川景子を見たり(エスカレーターの前にいた!!)して東京は本当にヤバイと思いました!!(いい意味で)

 

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ということで、人のつながりについて思うことがあり書いているんですが、

今年の5月から就任したデジタルハリウッド大学大学院のゼミ「デジタルヘルスラボ」では定期的にイベントをやっています!

これでめちゃくちゃデジタルヘルス界隈の知り合いが増えました!!

 

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デジタルハリウッド大学には東京でデジタルヘルスをしている人の半分以上くらいは来たことあるんじゃないかってくらいで、イベントにもよるんですが、医師が100人以上集まったりもします。

 

また、来月10月3日に第5回のデジタルヘルスラボアワードをやるので日程が合う人はぜひ!!

gs.dhw.ac.jp

 

 

あと、自分自身としても本当に好きなだけでやっていますが、

今年の6月に登壇したG1ベンチャーの前夜祭で知り合ったDMMの亀山会長と話して始めたDMMサロンの「ヘルスケアビジネス研究会」というオンラインサロンを主催しています!

lounge.dmm.com



何をやっているかというと、あまり詳しくは決まってなく説明できないのですが、オンラインサロンというクローズなところで色々ヘルスケアビジネスに関して話そうって感じです。

 

7月からはじめて80名を超える人に参加してもらっています!(ワクワクする人ばかりで楽しくなってきています!!)

 

7月&8月は月に2回イベントをしていて、8月は1回は遠隔医療の勉強会、もう1回はDMM本社を会場にして、なんとメドピア株式会社の石見陽社長と対談をさせてもらいました!!

(京都にいたときは石見社長とこんな感じで話すようになるなんて思っていませんでした・・)

hiroakikato.hatenablog.jp


 で、今月の9月としては、最初の方に「医療分野における人工知能活用」という勉強会をして、

そしていよいよ明日(9/22)はDMM本社でイベントです!

 

今回のゲストは

30社以上の産業医&News Picksプロピッカーの大室正志先生に来てもらって色々話をする感じでやります!

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 実は、大室先生は自分が東京に来て、ひょんなところから知り合いになって、愛をこめて「オヤジ」と慕っている先生です!

(昨年3月に東京に来て、自分が何をやっているのか全く説明できないときから「飲みに行こう」と誘ってくださって、いつも8時くらいから深夜3時くらいまで飲みに連れ回してもらってたりで、愛をこめて東京の父と思っていて「オヤジ」と呼んでいます。)

 

京都にいたときからNews Picksを読んで知っていたので、会ったときにはびっくりでした!!

 

いつもあまり仕事の話をしないのでまさかこんな感じでヘルスケア関係の話をするとは!

めちゃくちゃ明日のイベントは楽しみです!!!!!