サロンを1年やってコミュニティについて考えたこと(9月サロンイベント)
2018年8月にオンラインサロン「ヘルスケアビジネス研究会」を始めてちょうど1年たちました!!
▼第1回のサロンイベントのあとのブログ
振り返ると、何をするとも決めずに、医療・ヘルスケア業界をテクノロジーで助けていきたい!そして、持続性を持たせるためにはビジネスの視点も必要だ!ってことで想いベースで突っ走って始めていました。
第1回のサロンゲストにはメドピア株式会社の社長の石見陽先生も呼んだりして。
1年たって、どんな感じになるか全くわからなかったですが、サロンを初めて本当に良かった!!
同じ志を持ったメンバーが集まりに集まって、サロンのメンバーも200人以上になりました!!
まだまだ未完成で、改善すべきところもめちゃくちゃあるサロンなのですが、最近サロンってどうしたらいいかとかの質問を受けたりすることもあって、自分がサロンを始めた最初の方で考えていたことを、自分も忘れないうちに共有しようと思います!!
ということで、思い出した順番で3つくらい書こうと思います。
①対象者
対象者は、サロンの募集ページにも書いているんですが、
周りになかなか「デジタルヘルス(医療×テクノロジー)」に興味のある友達をみつけられなかった、
・京都府立医科大学眼科時代の自分
を思い描いています。
lounge.dmm.com
本当に医学生時代も、医師になってからも、周りでデジタルヘルスの話しをしたいと思ってもなかなか仲間が集まらなかった。
5年くらい前に大阪の梅田でデジタルヘルスの勉強会をしても6人くらいしか集まりませんでした。
(その中に、mediVRの原正彦先生や、産婦人科の柴田綾子先生がいた!!)
これが、Facebookのグループを活用することで、住んでいるところが関係なく、同じ志を持った人たちが交流できると思ったのがキッカケです。
2016年に京都から東京に来て、デジタルヘルスの勉強会が本当に多くて、とても羨ましかったことも一つの理由です。
これを地方にいても勉強会をFacebook Liveで参加できたり、友達やライバルを見つけることができたり、東京に行ったときは東京のメンバーと交流できるようにしたいと思ったのが何よりサロンを始めたキッカケでした。
②サロンの名前
このサロンは「ヘルスケアビジネス研究会」って言う名前なんですが、「研究会」ってところに実はめちゃくちゃこだわりました。
一見、今の感覚からするとダサくて、
「Medical Innovation Salon」とか、「Medical Next Generation 」みたいな感じの(この例えもあまりかっこよくないのは自分のセンスがないだけです。笑)
英語で横文字も一瞬よぎったのですが、
医療者がよく平日の夜とかに参加している医療領域の勉強会で「◯◯研究会」ってのが多いような気がして、その延長線上のものとして扱いたく「研究会」って名前にしました。
医療者がただでさえ「サロン」ってなんじゃ。って思っていると思うので、馴染みやすい名前にしたかったんです。
この考えは書籍『医療4.0』を【紙】でも出版したことにもつながっています。
【紙】でないと届かない人が、今の時代にはまだまだ多いということ。
【紙】でないと届かないところに、医療業界のステークホルダーも多いということ
というところから、『医療4.0』は紙で出版しました。
③有料サロン&厳しい審査制
サロンは本気でデジタルヘルスに未来を感じている人が来てもらいたい、
冷やかしの人が来てもらいたくない、あと、集まったお金でリアルに交流できる場をつくりたいという気持ちがあって、当初から有料の設定にしました。
ただ、有料と言っても対象としたい人は①で書いた「浜松医科大学の医学生だった自分」なので、医学生だったときの自分を考えるに、毎月3000円出すのが精一杯だと思って3000円の設定にしました。
しかし、3000円っていうのが飲み会1回分以下で安かったりしたためもあって、サロンを始めて3ヶ月目に起こったんですが、医療者がたくさん集まるこのサロンに「医療者への営業」をしたい人が混じってきてしまったんです。
・生命保険を売ろうとする人
・自分の高額商品(10万円の情報商材!)を売ろうとする人
・ひつこくメッセージをしまくってきて困らせる人
などなど。
当時、始めて3ヶ月くらいでサロンのメンバーも50人くらいになっていて、営業の人から見るといい営業の場所だったみたいです。
自分も上記の営業の人達からしつこくメッセージが来たりして、かなり心が疲れてしまい、サロンを続けられない気持ちになったりもしました。
このときに解決策としてとったのが、『厳しく入会審査をする』ということです。
自分が一人一人、十分な時間を掛けて入会審査をしています。
DMMサロンのページから入会申し込みをしてくれた人に、自分から質問を3つ送ります。
1.なぜサロンに入ろうとしたのか
2.現在の仕事ややってきたこと
3.サロンメンバーからの紹介の有無
です。
もちろんサロンの申込みから入会審査中~入会OKとなってサロンに入るまではお金が発生したりしません。
審査中はお金が発生しない仕組みができたので、入会審査にはどれだけ時間を掛けても大丈夫で、自分が納得した人しか入れないと決めました!!
サロンメンバーからの紹介でなく、自分も会ったことのない人にはメッセージで十分にどんな人か知りたいと思って話を聞かせてもらっています。
最長では今まで3~4週間くらいメッセージをしあってから、入会してもらったり断った人もいます。
最近は申込みも多くなってきたので、紹介のない半分くらいの人は最初お断りをさせてもらっていると思います。
ただ、本当にサロンに入りたい人は、みんな「こんなに審査がちゃんとしているとは思わなかった」と言って、次に思いっきりしっかり自己紹介をしてきてくれます。
自分は今、それくらい「サロンのメンバー内の目線」と「どんな人がいるのか」、そして「メンバーの心地よさ」にこだわっています。
コミュニティで自分がやりたいと思っていることが最近言語化されました。
それは、
医療・ヘルスケア業界の『トキワ荘』を作ることです!
オンラインサロン「ヘルスケアビジネス研究会」のメンバーが200人を突破した!!
— 加藤 浩晃 @「医療4.0」ベストセラー感謝! (@HiroakiKato) September 20, 2018
1年やってきて少しづつ言語化できてきてわかってきたのは、自分がサロンでやりたいことは、この時代の医療・ヘルスケア業界の『トキワ荘』をオンラインで作りたいということ!!https://t.co/Ol007UfOxE pic.twitter.com/8H3cM3gAwF
『トキワ荘』は知っている人も多いと思いますが、数々の有名な漫画家を排出したアパートです。
ドラえもんの藤子不二雄、仮面ライダーの石ノ森章太郎、天才バカボンの赤塚不二夫など有名な漫画家が同時代に同じアパートに居るなんてすごいなと思っていたのですが、これはたまたまではなく、
「同じ志を持った仲間が同じアパートにいた」から逆にそれぞれが刺激しあって有名な漫画家たちが生まれたのだと思います。
互いに切磋琢磨して、互いに夢を語って飲んで、互いに高め合う。
これを「ヘルスケアビジネス研究会」ではリアル&オンラインで実現したいと思っています!!
「サロンの人は加藤先生がゴリゴリに選んだ人だから、面白い人しかいない」
とか言ってもらえているのが自分ではめちゃくちゃうれしいです。
(審査に本当に時間がかかるので、審査の連絡が遅いって人は本当にすみません。。。)
あと、もう一つこだわっていることが「サロンの辞めやすさ」です。
サロンに入って、合わないなと思ったらやめるのは自分に何も言わずにDMM側の処理だけで1分くらいで辞められるような設計になっています。
「考えに合わない」と思ったら、他のコミュニティに属したほうが幸せだと思っていて、辞めやすいから飛び込みやすいってことがあるんじゃないかと思っています。
自分がやりたいことは『医療4.0』へのサインでも書いているんですが、
「医療の未来を創る人をつくる!」こと。
医療の未来を創る人を全力で応援したいと思っています。
医療者がゆるやかにコミュニティと連続して、
心が許せるコミュニティのメンバーとともにお互い刺激を感じながら、
にこやかに高めあえることができること
こんなコミュニティができるように考え続けていきます!!