ヘルスケアビジネスの新戦略 ~加藤浩晃の頭の中~

未来の医療はどうになっていくのか、そして医師の未来はどうなるのか。AIやIoTなどの第4次産業革命のテクノロジーによって医療現場は『医療4.0』として大きく変わります。加藤浩晃が未来に向けて考えていることを書くブログです。

個人への説明も動画の時代。ヘルステック領域で考えてみた。

今日はちょっとちゃんとした話。

最近、テレビをまた見るようになっているんですが、千鳥がMCをやっているTBSの番組「クイズ!THE違和感」の間のCMで面白いものが。

これです!

www.youtube.com
マツケンサンバが最近またブームになっているのは、最初に出てきた時が2004年だから18年くらいすると逆に新しいんだって思うのは今回は違っていて、
このCMで松平さんが「案内が届いたけどまだ見ていないんだ」って言った後のアフラックのソリューションがなんと、「5分でわかるあなた専用動画」!!


動画の時代って言って久しいですが、なんと「個人向けの説明」まで動画でやってくるなんて!!

もちろん、動画作成の労力としてはだいぶ省力化しているとは思っているのですが、
名前を動画で出してもらうのって、まだかなり価値を高く感じてもらえるなぁと。

これをヘルステック領域で考えてみると、患者さん向けに動画でのインフォームドコンセントを行うContreaとかは十二分に活用できるなぁと勝手に考えていました。

www.contrea.jp



動画の最初に「加藤浩晃さん専用動画」みたいなタイトルでインフォームドコンセントの動画が送られてきたりしたら、面白いなぁと。

検査や手術の説明だけでなく、結果説明とかも動画で送られるようになると、面白いなと思ったという共有でした!!

楽しいか楽しくないか

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思っていることを記録していこうということで、今日2つ目のブログです。

 

最近、「人生は1回しかないから」って思うことが多い。

41歳になったからだろうか、もしくは挑戦をするかしないか、自分だけでなく他の人の相談もよく受けているからだろうか。

いずれにしても「人生は1回だから」って最近よく言っている。


人生1回だからどうするんだ、というと、結局のところ「楽しくなる方」を選んだらいいと思っている。

例えば、「3年後に○○するために今は楽しくないけど△△しないといけない」ってときは、3年後じゃなくて今から○○できるようにする選択肢ってないだろうか?

明日が普通に来るかどうかもわからないわけであって、3年後って思っていても状況が変わるかもしれない。

今、楽しそうな方を選んでみよう。

失敗するかどうかはあとにならないとわからない。

自分がやるのは、選んだ道を正解にするために頑張るだけ。

そのときに「楽しい方」だったら楽しみながら頑張ることができると思っています。




お礼の大切さ

こんな話をすると「老害」だなぁと思う感じもあって、ずっと避けてきていた話題だったんですが、一周回ってやはり大切なことだと実感したのでブログに書いておくことにします。


最近、年上のキャリア的に成功されていたり、人間として尊敬すべき人と良くお話をさせてもらう機会が増えてきました。
以前だったら会えたりすることもないような方とお会いできるようになってきていて、とてもうれしいのですが、そこで改めて感じているのが「お礼」をちゃんとするってことです。

お礼って、ご飯を奢ってもらってお礼、人を紹介してもらってお礼、助けてもらってお礼ってことなのですが、
自分がお役に立てたときに、本当に大したことでなくて滅相もないですって気持ちになるのですが、お礼をいただきます。

逆に、全く連絡がこない人もいる。

いいんですよ、いいんですが、、いや、こうやって気にしているのでよくないのでしょう。

人のふり見て我がふり直せで、自分もしっかりできていたのか振り返った今日この頃です。


ブログがやっぱりいいかもしれない。

めちゃくちゃ久しぶりにブログを書きます。

見返したら前回のブログは2021年11月と、9か月くらい前だった!!

この間、Voicyをやったり、noteをやったり、ちゃんと連載の原稿を書いたりTwitterをやったり・・・

いろいろとやったけど、どうしても「ちゃんとした自分」を出さないといけない感じで困ってしまいます。

医学生や研修医の人から
「加藤先生みたいになりたいです!」ってキラキラした目で見られたりもするのですが、
自分なんて7年前の2015年は、それこそ普通の眼科医だったわけで、
地方で(京都で)悶々と日々を過ごしていたタイプです。

むしろ今、20歳代で東京でキラキラした目をして自分に話しかけてくれる人のほうがまぶしいくらい。

「医療現場を良くしたい」というよりは、「なんとか今の医療現場の自分に降りかかっている事務仕事が楽にならないか」って思っていました。

地方の(当時、京都で外来をしていたので高知県から受診をしてくれた人がいて高知県の)患者さんが、眼でトラブルがあったときに病院に電話をしてくれるのですが、
正直な話、眼科って見れば一発で分かるのに、電話で症状を伝えてくれるものだからぜんぜんわからない。

「眼が赤い」って言われて、「べたっとした赤みですか?」とか「線状に赤いですか?血管が見えたりしますか?」とか聞いても、正確に答えられないよな・・・と思いながら聞いていて、
結局、「地元の眼科に一度かかってください」ってことしか言えませんでした。

これが、自分が「オンライン診療(当時は遠隔診療)」に対して希望を持った理由です。

眼の写真を撮ってもらって、送ってもらったらそれを判断することができて、早く適切な対応ができるって思ったんです。


最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)とかデジタルヘルスとかって話ばかりを自分はしていましたが、
根っこにあるのはこういう思いだったんだよなって思い出したのでブログを書きました。

ブログはやっぱりいいですね。

このブログも読み返すと、昔の自分がそこにいて、そのブログを書いていた時の気持ちを思い出せる。

肩肘はった「ちゃんとした」発信はいろいろとやっている連載やnoteとかでやることとして、
もやもやした気持ちとか、今考えていることとかは、このブログで書いていこうかなと再び思った感じです。

しばらく書いていくと思います!!


オンライン診療のこれまでの経緯【2021年度版】

最近なのですが、「オンライン診療」についての質問や講演・対談の依頼をもらうことが増えてきました。

 

昨年の4月の新型コロナウイルスが流行しだしたときにはもちろん多く連絡をもらったのですが(返事をするのが大変でYouTubeを見てもらうためにやり出したりした)、さすがにそのときほどではないにせよ、関心が高まっているみたい。

 

いよいよオンライン診療の時代だと思いだしたのかもしれないし、来年の4月に診療報酬改定が控えているからかもしれません。

真相はわかりませんが、「これまでの経緯の話をしてほしい」と言われることが多いので、ちょっとそれについてブログでまとめてみようと思います。

 

オンライン診療の経緯で一番大事なのはルールである

「オンライン診療の適切な実施に関する指針」です。

これは2018年に定められています。(2019年に改訂あり)

 

この指針は保険診療自由診療の両方にまたがるルールで、ルールは時代にあわせて変えていく必要があるので、

オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会|厚生労働省

というのが開催されています。


で、この「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が2019年に改訂されて、昨年はコロナで改訂がなかったのですが、

今年の「秋」に改訂が予定されているんです。

(会議の次回開催が11月10日なので、そのときになんらかか発表されそう)

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(2020年12月21日 第13回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会 資料より)

 

おそらく今までの議論を全く見ていない人も、これから改訂される新しい指針を読めばこの2年の変化が追い付けるはず!

ということで、また指針の改定がされたらポイントとかは書きたいと思っているのですが、ここまで新型コロナの時限的な緩和や初診の話題など、どういう感じでオンライン診療が変わってきているかに関してもっと知りたい方には、これを紹介したいと思います!
 

実は『Medical DX』というWebメディアで、昨年の9月から

 
加藤浩晃先生に聞くデジタルヘルスの現在地 | Medical DX

 

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という連載をしてもらっていて、ほぼ毎月のようにインタビューしてもらっています。

インタビューしてくださる2人とはもう1年以上の付き合いになるので、

そこらへんの”オンライン診療の専門家”より詳しくなっていて、正確に記事を書いてくださっています。

最近はデジタル庁や国全体の動きもあわせた話もしています。


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一番最近の記事はこちら↓↓↓

medicaldx-jp.com

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久しぶりの厚生労働省。対面にあってオンラインにないもの。

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今日は久しぶりに厚生労働省での対面ディスカッションでした。

新型コロナウイルスの流行になってから、オンラインでの会議になってばかりで長らく行っていなかった霞が関

入館で身分証を出したり、自分の話す資料を用意していったり、なにより名刺を持って行ったり、「対面で行政に行くとき」のお作法が久しぶり過ぎました!!

 

どんな話をしたかはなんとも言えないのですが、

自分から情報提供もさせて頂いたし、疑問となっていたところも本当に難しいところは難しいんだけど、めちゃくちゃ自分として分かったことも多かったし、

とても有意義な時間でした。

 

医療ベンチャー協会でなのか、タイミングが合わなかったら個人的になのか、

この学びをどこかでしっかり業界に共有しようと思っています。

 

で、今日やはり思ったのは「対面のディスカッションの良さ」です。

 

雑談ができたり、クリエイティブな話に向くというのはよく言われていることですが、

今日は何よりも「人柄」がわかることが良かったと思いました。

 

もちろんZoomでもどんな人なのかはわかるのですが、
対面だと、笑い顔なのか、会話の間なのか、体全体が見えるからなのか
オンラインとは違うんですよね。

もしかすると、個人が発しているオーラみたいなものを近くで集まると感じられるからかもしれません。

 

いずれにしても、本当に今日は厚生労働省の方々と話をしてめちゃくちゃ有意義でした!

「自分が求めらえていること」が40歳にしてやっとわかってきたので、
この調子で年末まで飛ばしていこうと思っています!!

 

能力主義の違和感と多様性。

先日、Twitterでこのようなやり取りをして、ずーっと気になって考えていました。


多様性と勝負という話。

 

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ちょっとだけ考えがまとまってきたので記録のために書いておくと、自分が感じているのは「能力主義の違和感」なのだと思います。

というのは何かというと、

勝負に勝てる「能力」も、それを育てる環境も、努力できるかどうかも、全部「たまたま」だと思うからです。

親ガチャというか、運と言うか。

 

身内の例なんですが、自分の母親は今、多くの人に会って冷静に考えてもかなり「賢い」し、「頭の回転が早い」人だと思います。

しかし、「何が成功か」というのを、一旦、給与や学歴とかとすると、ぜんぜん給与も低いですし、学歴もないです。

 

福井の田舎で生まれて、貧乏な家だったのでまんぞくに勉強させてもらう環境もなく、そして、女の子だからと言って満足に希望した高校も受けさせてもらえず、就職につながるからと商業高校に進んで、そして20歳ちょっとで結婚している。

高卒だから就職しても給与は低かったですし、自分が中学か高校のときに母親が某職業になろうとしていたのですが、それは「大学卒業資格」が必要なので、大学に行くところから始めないと・・・と言っていたのを覚えています。

そう言えば、自分の父方のおばあちゃんも、福井のもっと田舎出身で、自分が小学校で「ひらがな」を学ぶときに一緒に「あいうえお」を書いて学んでいて、

それまでもちろん話すことはできるのですが、文字を書けませんでした。

ただ、文字とかは書けなくて、自分よりも書けるようになったのは遅かったけど、(文字が書けるようになって、ひらがなばかりでもらった手紙はうれしかった。)、やはり聡明だったのを覚えています。

 

何が勝ちで、何が負けかということで、自分の母親もおばあちゃんも「幸せ」ではあると思うので、いいと思うのですが、

既存の価値観の勝ち負けっていう、たぶん「給料」や「学歴」とかっていうのは、

本当にたまたま、能力や環境や努力できることが一致した結果なのではないかと思っています。

 

自分も親がちょっと年を取ってからの子どもだったので、逆に言うと、貧乏な家でしたが、子どもがいない期間が長くて貯金がたまったため、そして待ちに待った子どもということで教育にもお金を使ってもらえたので今があると思っています。

 

自分が「多様性」について考えるのは、多くの人が「幸せ」だとやはりいいなと思っているからです。

自分一人しか幸せな人がいなくても楽しくないですし、困っている人は少ない方がいいんじゃないかという単純な理由です。

 

まだまだ現時点での未熟な、粗い考えかもしれないですが、考えの記録として残しておこうと思います。